日美ではお客様に安心してジェルネイル製品を販売及び使用いただけます様に原材料の製法にこだわり高いレベルでの高品質化を実現しております。川上であるポリウレタン原料の合成から川下の組成、充填、出荷に至るまで自社で一貫した生産体制を構築した日本で唯一のジェルネイル開発企業です。
ジェルネイルには人体につけるからこそ様々な要件が必要になります。爪への密着性、爪のしなりに追随する柔軟性、透明性、強靭性、持続性、安全性、硬化熱の低さ、高次元の艶、塗りやすさ、ムラになりにくさ、保存安定性・・・などその性能追求は多岐にわたります。高品質なジェルネイル製造には、主原料となるジェルネイルに特化した安全性の高い高純度ポリウレタンが必要です。日美では分子設計を得意とする工学博士が日々、最先端化学を駆使して最先端のジェルネイル専用ポリウレタンを独自に開発し続けております。
ジェルネイル原料の“ポリウレタン合成メーカー”
出発原料から分子レベルでジェルネイル専用ポリウレタンの高度な設計が可能。ジェルネイルの性能を左右する最も重要な要素です。
“ポリウレタン合成メーカー”から原料を仕入れて混ぜる“ブレンドメーカー”
ブレンドメーカーは自社でポリウレタン原料の合成技術は持たず、既製品原料を混ぜ合わせることでジェルネイルを製造します。
日美は「ポリウレタンの合成」→「組成」→「カラージェル調合」→「ジェルネイルの充填及び包装」に至る、川上から川下まで一貫した製造体制を有する日本で唯一の企業です。
高度な分子制御技術によって思いのままに性能を発揮できる“ポリウレタン合成技術”が日美の最大の強みであり、ジェルネイルの主原料は高純度かつ高品質の出発原料から合成し、ジェルネイルの原料「ポリウレタン(ウレタンアクリレートオリゴマー)」そのものから製造しています。
ポリウレタンの化粧品グレードについて
化粧品グレード原料とは一般的に化粧品用の原料製造会社が人体に使用する配合を目的に開発されたもので、人体への安全性や品質安定性などが十分に検討された過程があります。それらの化粧品グレード原料を化粧品製造業者が製品に配合して化粧品は製造されます。
これらの化粧品原料は米国PCPC(米国パーソナルケア製品評議会)によってINCI名登録されており、日本化粧品工業会成分表示名リストにも収載されています。そして世界中のどこからでもINCI名を元に成分についての情報にアクセスすることが出来ます。
化粧品グレードの原料は、法律や規制に則って化粧品に配合されることから安全性や有用性を考慮して製造されるのが一般的です。また化粧品原料の流通は、世界各国の化粧品工業連合会等の団体とも相互連携した流通網が整備されていることから工業用の原料と比較しても安心してお使いいただける原料と言えます。
こんなに違う化粧品ポリウレタンと工業用ポリウレタン
日美でジェルネイル用に合成するポリウレタンは、人体に使用する目的に合わせて開発しています。化粧品基準を満たせるように原料段階から安全性を見極め、化学反応についても毒性物の残留、皮膚刺激性などに配慮した最も安全性の高い方法で合成を行います。日美と同様に他のポリウレタン原料メーカーも化粧品用途で開発する原料は安全性に考慮して開発され、その原料を化粧品原料として流通させるために、INCI名登録するのが化粧品原料メーカーの常識的なプロセスとなります。
一方、工業用ポリウレタン原料はUVインキ原料、UV塗料やUV接着剤等の用途などの直接人体に使用されることのない用途の原料として製造されることから、人体に対する有害性、皮膚刺激性、アレルギー性などを全く考慮されず開発されています。その為、P.I.I値(アレルギー刺激性)が非常に高く、有毒物を多く含むポリウレタン原料が数多く存在します。
また、工業用ポリウレタンは安価な触媒を使用して反応を促進させることで、短時間に安いコストで大量に合成することが可能です。しかしながら安価な触媒を使用して合成反応すると有機錫(すず)などの有毒な成分が残留する場合があります。
ポリウレタン合成メーカーとしての日美の見解は、化粧品用途と工業用途では出発原料の精査、製法、安全基準も大きく異なるということです。日美が製造する化粧品用途のポリウレタン原料は工業用途のポリウレタンとは比較にならないほど、安全性を考慮して合成されています。
化粧品原料であれば消費者がいつでも成分の情報にアクセスすることができます。
食の安全が懸念され、農作物の産地、農薬の使用の有無、生産者情報、家畜の固体識別番号、いわゆるトレーサビリティーといわれる安心安全な食の流通システムがあるように、化粧品成分にも健全な化粧品流通システムが世界中に整備されています。化粧品であれば全成分情報がパッケージへの表示が義務付けられけられており、米国PCPCや日本化粧品連合会によって公開された安全情報を元に自ら使用の判断が出来ます。万が一製品使用によって疾患が発症した場合、INCI名から原因特定が容易であり、速やかに処置することができます。INCI名化粧品原料は消費者にとって非常に重要で有益な制度でもあります。
ラメやホログラムの化粧品グレードについて
化粧品ジェルネイルに配合するラメ等についても、化粧品グレードと工業用グレードがあります。ラメ等はフィルムやアルミに着色剤を蒸着して粉砕します。その際に、化粧品グレードのラメ等は着色された色素が化粧品法定色素である必要があります。その為、化粧品グレードの原料は工業用グレードの原料に比べると2-20倍の価格となる場合もあります。
日美の化粧品カラージェルは、ホルムアルデヒドや重金属などの有害成分を含まない、安全な化粧品グレードのラメやホログラムを使用しております。
一方、工業用顔料で着色された工業用ラメやホログラムは、プラスチック製品への練り込み・塗料・印刷・車の塗装などの工業製品に広く使われています。工業用顔料は耐光性も強く、化粧品用のものと比較すると大変安価です。ただ、ホルムアルデヒドなどの成分が検出される場合や、着色した顔料などがジェルネイルに溶出する恐れがある為、化粧品ジェルネイルへの配合は不適合とされております。
化粧品法定色素顔料と工業用顔料
日美の化粧品カラージェルは口紅やアイシャドウなどに使われる化粧品法定色素を使用して着色してあるものを使用しております。化粧品法定色素は人体に使用しても安全性が高いながらも、工業用顔料と比較して耐光性・耐酸性・耐アルカリ性に弱い物が多く、短期間で褪色(色褪せ)などが起こる場合があります。一般的にアイシャドウや口紅などのメイク用品は1日で落とすことが前提なため、褪色しない耐久性よりも安全性が求められる傾向にあります。
一方、工業用顔料は非常に耐光性が強く、退色しにくい顔料が使われています。自動車などのボディー塗装が強烈な日光に何年もされされているにもかかわらず、鮮やかな色が保たれているのは耐光性の強い工業用顔料が使われているからです。しかしながら、非常に強い毒性がある顔料も多く存在することから、爪化粧料ジェルネイルへの配合は禁止されております。
日本では爪に直接塗布しない事が明確に表示されているジェルネイル製品に関しては雑貨扱いとして販売する事が可能となっておりますが、海外の多くの国においてジェルネイルは化粧品と定義されるケースが殆どで工業用顔料を使用して着色されたカラージェル製品(雑貨)は通関を拒絶されるケースが多くあります。
EU・米国・ASEANの化粧品規制にフォーカスした法定色素を多数ラインナップ、
販売を見込んでいる国の規制に合わせた調色を承っております。
日本企業による化粧原料開発技術は世界的にも先進的ですが、規制については緩い傾向があります。日本はEU基準の規制を後追いするケースも多く、世界基準からは遅れている感も否めません。日本の化粧品基準では問題が無くてもEU・米国・ASEANでは全く通用せず、日本基準のままでは輸出できないといったトラブルも多く見受けられます。
日美ではグローバル化する化粧品流通を見据えた成分の組成を行い、最も規制の厳しいEUの化粧品規制にフォーカスした法定色素を多数ラインナップしております。最新のN-CCMカラージェル自動調色システムが使用可能顔料のデータをもとに、褪色しにくい顔料の組み合わせをコンピューターが瞬時に計算し、調色レシピを高精度に処方します。
徹底的なクリーンな環境と最新の整備で高品質化を追求します。
「衛生生産設備について」
徹底したクリーンな環境でジェルネイルを製造
徹底した衛生管理とオペレーションシステムは化粧品を製造する上で最も重要です。日美では化粧品GMPに基づく厳格なオペレーションシステムを導入し、衛生的で高度化された製造体制を構築しております。人為的なミスを最小限にし、高品質なジェルネイルの製造を常に目指しております。
滑らかでクリーミーなカラージェルの秘密
3本ローラーミル
異なる方向とスピードで回転する3本のローラースペーサーに、クリアジェルと顔料を何度も通すことで顔料を打砕し微粒子化したカラージェルのペーストを作ります。日美では日本製の精密剛性3本ローラー機を導入しています。
きめ細やかに顔料とクリアジェルを練り込むことで、かつてない分散性と微粒子化を実現しました。また、衛生防塵対策が徹底されたなクリーンな環境下に3本ローラー設備が設置されており、化粧品基準に適合した環境でマスターバッチの製造を行なっております。日美のカラージェルは高性能な製造設備と衛生的な環境、そして熟練の技師によって生まれます。お客様から見えない部分だからこそ、こだわり、誠実に、そしてひたむきなモノづくりの精神を大切にしております。
ラメの輝きが全然違う!高輝度を保つ秘密
古典的なプロペラ式攪拌機によるカラージェル攪拌工程においては、攪拌羽(プロペラ)が回転し対流が発生することで内容物が混合されます。しかし、回転するプロペラの物理的な衝撃により、ホログラムやラメが無数に傷つき輝度を大きく低下させてしまいます。日美では、最新悦の遊星式攪拌脱泡機を導入により、自転・公転によって生じる強力な遠心力によって攪拌羽がカラージェルに触れることなく攪拌が可能となり、ラメやホログラムを傷付けずカラージェルを攪拌することが可能です。また、古典的なプロペラ式攪拌機では攪拌が不可能な「超高粘度ジェルネイル」も処理することが可能な為、スピーディーな量産体制を整えて高品質化と効率化を同時に達成しております。
最新悦遊星式攪拌脱泡機
他では技術的に実現できなかった案件も是非一度ご相談ください。
日美が合成したジェルネイル用ポリウレタンを含め全成分は米国PCPC及び日本化粧品連合会にINCI名登録をしたINCI名登録化粧品原料を使用しています。お客様の製品は、衛生的な環境と最新悦の設備で真心を込めて最高の製品を製造しております。